初めての加工業体験は金属加工業

加工業

自分の好きな仕事ばかりをしてきた管理人ですが、今回は加工業の仕事をしたときのお話をしたいと思います。もしも加工業に興味がある方は、ぜひこの記事で加工業の雰囲気を感じていただけると嬉しいです。

加工業ってそもそもなに?

加工業ってひとことでいっても幅広い分野です。たとえば食品を作っている工場だって加工業だし、車の生産も加工業だと思う……。違ったかな?あれは製造業なのかな?とにかく、何かを作る・加工するのが加工業です。

 

調べてみると、加工業は加工して何かを作る業種をいうみたいです。例えば魚の加工をしているのなら「水産加工業」食品の加工をしているのなら「食品加工業」といった感じです。そして私が体験したのが金属加工業でした。

金属加工業って何を作る?

金属加工業は金属を加工する仕事ですね。金属の種類は部品によって変わります。私が加工したのは鉄・銅・ステンレス・真鍮・アルミ・亜鉛・ニッケル・モリブデンその他もろもろですね。

 

さまざまな金属でネジや自動車の部品などを作りました。それはそれは楽しかったです。あ、他にも樹脂系の加工もしました。とても楽しかったように感じます。ものづくりは本当に楽しいです。

 

あとはパイプとかも切りました。パイプ状の材料を指定の長さにカットして、その両端にネジ切りしたりとかもしました。楽しかった思い出しかありません。単調といったことはなくて忙しかったです。

金属加工で使った機械の種類は豊富

私が実際に使ったことがある機械は、マシニングセンター・NC旋盤・汎用旋盤・ペンチレス・センターレス(研磨機)・アンギラ(研磨機)ボール盤(穴あけ機)・フライスなどを使用しました。

 

マシニングセンターはプログラミングできませんでしたけど、NC旋盤のプログラミングはできたので、ひたすら工夫して製品の加工をしていたものです。

 

もちろん他にも私が経験したことない機械はたくさんあります。レースとかレーザーとか驚くほど金属加工用の機械は多く存在しています。それぞれ難しいところが違って楽しいです。

 

他の業者さんのところに見学に行ったときには、本当は工場の中は見せてくれないものですが、あまりにも興味深々だったので、仕方ないから見せてやるよと見せてくださいました。

 

それはもう本当に驚きの連続でした。ネジとか自分で作ってしまったりもしたので、プライベートでも使える技を身に付けられて良かったです。

金属加工業の魅力

工業系ってなんとなく汚いイメージとか、危険なイメージがありませんか?確かに油まみれになるときもあるし、鋳物なんて加工したときには真っ黒になってしまうこともあります。

 

でもそれ以上にものを創り出す喜びの方が大きい仕事でした。何も知らなかったときには気にも留めなかった、小さな部品も見る目が変わり「このネジ量産品だな」とか「これは一点ものみたいに見える」とか思います。

 

また、素材によって加工の方法が違ったりするのも興味深いです。例えばアルミだったらサクサク削れるのに、ニッケルだと同じ速度と回転で切ったら面倒なことになるとか、非常に科学的で楽しかったです。

 

アルミの場合は高速回転で一気に削ると、切粉がパパパパパッと飛んで絡まらないけど、ニッケルは慎重に切らないと、切り粉が絡んで傷だらけになってしまうので、時々止めて切り粉チェックをしたりしてましたね。

 

とても懐かしいです。また、金属加工業は自分が作った部品が特別仕様の何かに使われたり、試作品として使われたりするので、我が子を嫁に出すような感覚にもなりました。頑張ってテスト受けてこいよ!的な感じです。

 

そしてその部品が調子よければ量産になります。仕事が取れるかどうかもかかっているので、ドキドキしながら仕事をしたものです。

金属加工業で心配なのは人不足

今、金属加工業は頑張っているのですが、慢性的な人不足に悩まされています。危険だし難しいしといったイメージがあるからなのか、若い方がなかなか入ってこないのが悩みですね。

 

もう20年くらい前からそんな話が出ていたようなので、現在はもっと人手不足で技術もろとも海外へ取られてしまうかもしれません。というか、一部はすでに海外に取られています

 

しかし未来がないわけではありません。加工工場がある限りこの仕事がなくなる心配はないと思います。人が増えれば仕事ももらえるし、仕事がうまくいけばお給料だって上がります

 

意外と加工業って中小企業が多いので、うまく軌道に乗れば上手に売り上げを上げられる世界です。なので、興味がある方はどんどんチャレンジしてみてもいいと思います。

金属加工業に入るときに気を付ける点

金属加工業で仕事をしたい方に、ひとつだけ注意をするとすれば、それは量産の工場に入るのか試作品を作る会社に入るのかを決めて欲しい点です。自分でプログラミングをして物を作りたいなら中小企業です。

 

ラインズマンとして仕事をしたいなら、大企業に入社するのがおすすめです。プログラミングなどは学べないかもしれませんが、同じ作業を繰り返す仕事なので、流れ作業的な仕事が好きな方にはピッタリです。

 

しかし、特別な何かを作りたくて金属加工業に入るなら、できれば中小企業に入るのをおすすめします。プログラミングや段取りも覚えられるし、技術と経験を身に付けられます

 

私は後者だったので、自分でプログラミングをして加工していました。毎日、どうやったら早くキレイに加工できるかな?とそればかり考えていた気がします。

 

自分の可能性を試せる金属加工業はおすすめの仕事

今回は、金属加工業を体験したときのお話をしました。もっと詳しい金属加工業についての記事は、また別の機会にご紹介する予定なので、ものづくりを経験してみたい方は、ぜひその記事も読んでいただけると嬉しいです。

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