台風がすごい地域の方はどうか気を付けてお仕事なさってください。さて、今日の話題はトラックドライバーあるあるシリーズです。ドライバーは誰でも一度くらいは経験があると思うけれど、荷崩れは本当に嫌なものです。
荷崩れとはいったいどんなことなのか?
荷崩れとは、読んだまま荷物がトラックの中で崩れる状態です。通常トラックの荷物はキレイに積み込んであります。ルート配送の場合だと箱の奥から手前に配送順に積み込みしていくのです。
一番最後に配達するお店の荷物は一番奥、そして順番に積み込んでいって、一番手前が最初に配達するお店の荷物ですね。私が使っていたトラックは横と後ろにドアが付いていました。
駐車場が無い場合は横から降ろしたり、駐車場がある場合には後ろから出したりするので、ルートによって入れる順番は違うかもしれませんね。私の場合は深夜だったので関係なく後ろから出し入れしました。
荷崩れが起こるとどうなるのか?
荷崩れが起こるとどうなるのかはどなたでも想像できると思いますが、荷物が中で崩れてしまうため、どこの荷物がどこに行ったのかわからなくなります。それはもう悲惨な状態に……。
一般的にはゴムのバンドを使って荷崩れしないように止めておけるのですが、書籍や雑誌の場合はそうはいかないのです。なので荷崩れが起こると配達に非常に時間がかかってしまいます。
配送は時間が決まっているものなので、途中で荷物の積みなおしもできません。何よりも怖いのが混ざってしまうので、数を間違えないようにしなければならない点です。
通常は深夜2時~3時ころまでに仕事が終わるのに、荷崩れが起きると朝近くになってしまうなんてこともありました。
荷崩れの原因
一番の原因は急ブレーキです。私の場合はそうでした。トラックに荷物を満載している状態だと、ブレーキが効きにくくなるので、私たちトラックドライバーは前の車との車間をしっかりとります。
そうしないとブレーキが間に合わず追突する危険があるからですね。特に気を付けるのは下り坂で止まるときと、上り坂の発進のときで、非常に緊張して運転していました。
何もなければ本当に荷崩れなんて起こらないのですが、そんなトラックの事情を知らない一般ドライバー(乗用車)は「車間空いてんじゃん!」と思って前に侵入してきます。
これをやられると、急ブレーキになってしまうわけですね。気持ちはわかるけれど本当に驚いてしまいます。結局急ブレーキ気味になってしまい、その時後ろで「ギシっ」と音がして背中に圧がかかります。
これが荷崩れのレディー!の状態です。信号が変わってスタートするときに、がったん!と音がして、一瞬車体が軽くなり、次の瞬間ドドドドド!と荷崩れが起きるのです。
荷崩れすると頭が真っ白になり辞めたくなる
その瞬間、頭が本当に真っ白になってしまいます。でもね、いったんは気分を取り直して「どうか最低限の荷崩れでありますように」と虚しい想像をして配達に向かうわけです。
それで、祈りつつ後ろの観音ドアを開けると……。バサバサっと本や雑誌が雪崩のように落ちてくるわけですよ。で、その配達先(帯に配達先が記載されている伝票がある)を見て愕然とするわけです。
なんと、一番最後に配達するお店の荷物だったりするわけです。私が担当していたお店は全部で30店舗。全部ミックスされてしまったため、山の中からかき集めて納品しなければなりません。
こうなると、悔しくて悔しくて荷物を少しずつ整理しながら「明日辞めてやる!」となるわけですね。
荷物を積んだトラックの前が空いていたら入らないで!
一般の車両にお願いしたいのは、やたらと前が空いているトラックを見たときに、入れると思うのではなくそのままにしてあげて欲しいです。その中にあなたが欲しい商品が入っているかもしれないからです。
割れたら困る商品かもしれません。早く目的地に行きたいのはわかるけれど、トラック1台の前に出たところで1秒くらいしか変わらないでしょ?もし2車線なら追い越して遠くに離れてから車線変更して欲しい。
特に下り坂で前に突然入ると、トラックは止まれずにあなたの車に突っ込むかもしれません。危険を回避するためにもぜひ間を空けて走っているトラックの前には入らないであげてください。
こんなあるあるで申し訳なかったと思うのですが、こればっかりじゃなくて色々とありました。それでも楽しかったと思える仕事だったし、お給料も非常に満足できていました。
もしこれからトラックのドライバーを目指している方は、ぜひどんどん体験してくださいね。説得力がないかもしれないけど、本当に稼げて楽しい仕事です!
※以下の記事では自宅でできるPCR検査について特集しています。ぜひあわせてご覧ください。
